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2025年6月11日(水)

核燃料サイクル 一貫し反対

辰巳氏が党の立場強調

衆院原子力特委

写真

(写真)質問する辰巳孝太郎議員=10日、衆院原子力特委

 日本共産党の辰巳孝太郎議員は10日、衆院原子力問題調査特別委員会で、核燃料サイクル政策に一貫して反対し、断念を求めてきた日本共産党の立場を改めて強調しました。

 政府は、原発から出る使用済み核燃料をすべて再処理し、取り出したプルトニウムを再利用する核燃料サイクル政策に固執しています。

 辰巳氏は、核燃料サイクル施設の受け入れを当時の青森県知事が表明した1985年4月9日の県議会全員協議会で、日本共産党の木村公麿議員が受け入れに反対したと指摘。木村議員が「県民の大多数は不安を表明し、反対する運動を進めている」ことや「安全性は世界的に確立していない」こと、核積載攻撃機が配備された米軍三沢基地近くの立地が極めて危険なことなどを、全面的に明らかにして反対の論戦を行ったと辰巳氏は説明しました。

 その上で辰巳氏は、同県六ケ所村で建設中の日本原燃・再処理工場が竣工(しゅんこう)時期が27回も延長され、プルトニウムを利用するとした高速増殖炉「もんじゅ」も廃炉に追い込まれるなど「核燃料サイクルの破たんは誰の目にも明瞭だ」と述べ、この政策に反対してきた青森県はじめ、共産党の運動と論戦には重要な意義があったと強調しました。

 この問題をめぐって、れいわ新選組の佐原若子衆院議員は、3日の同委員会で「青森県の県議会で、核燃サイクルが全員一致で通ってしまった」と発言。10日の委員会で「日本共産党、社会党が反対したにもかかわらず、事実を正確に反映せず、誤解を招く表現になった」と述べ、訂正し謝罪しました。


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