2025年6月4日(水)
米価下落で赤字不安
紙氏 農家への支援要求
参院農水委
![]() (写真)質問する紙智子議員=3日、参院農水委 |
日本共産党の紙智子議員は3日の参院農林水産委員会で、米価高騰問題について、安価なコメを求める消費者への対策とともに、生産者支援の対策も打ち出すよう求めました。
紙氏は、随意契約で政府が放出した備蓄米の価格、5キロ約2000円が当たり前としてひとり歩きしないかと農家から不安の声があがっていると指摘。この価格では農家が大きな赤字に転落しかねないとして、生産者を支援し、農家が増産に踏み出せるよう政府が責任を持つべきだと求めました。
小泉進次郎農林水産相は、生産コストを下げるため田んぼなどの集約化などを進めるとし「支え方は議論していく」と答えました。
紙氏は、2021年の農家の時給が10円だったとして、以前から安価な米価は農家の努力と犠牲の上になり立っていたと指摘。現在の収入補填(ほてん)の制度は、認定農業者のみを対象とするなどセーフティーネットとしては不十分だとして、価格が下落しても政府が農家経営を支えることが必要だと訴えました。