しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年5月28日(水)

ボーリング調査の結果公表を 不開示に合理性なし

北陸新幹線巡り 堀川氏

衆院国交委

写真

(写真)質問する堀川あきこ議員=23日、衆院国交委

 日本共産党の堀川あきこ議員は23日の衆院国土交通委員会で、北陸新幹線延伸計画に伴うボーリング調査の結果を不開示とした中野洋昌国交相の同委での答弁(4月2日)に合理性はないと批判し、改めて開示を求めました。

 中野国交相は「ルート公表前の公表は事業の円滑な遂行に支障を及ぼす」として調査結果の開示を拒否。情報公開法に基づく審査基準のうち「情報が開示されることにより土地の買い占めが行われて地価が高騰する場合」に該当するとして不開示とする考えを示していました。

 堀川氏が23日の質疑で「情報開示によって過去に地価高騰などが起きた事例はあるか」とただすと中野国交相は「事例はない」と認めました。堀川氏は「情報公開法に基づく基準に立法事実はない」と指摘。地元でボーリング調査が行われた理由の説明を鉄道・運輸機構に拒否された住民の声を示し、改めて開示を求めました。

 また、工事に伴う残土のうちヒ素など猛毒を含む「対策土」の発生状況について、「京都市以南中心のシールド区間も明らかにすべきだ」と追及。中野国交相は「可能な限り把握した上で示す」と答えました。

 堀川氏は、住民の不安の声も示し「残土の処分先と処分方法が確保されないまま計画が進められてはならない」と強調しました。


pageup